Latest Entries

あの川を見ないで、復活は語れぬ

 ほんの一時期なのだが、歩行者の方にぶつかりそうになってしまって、「周りの人を事故に巻き込むかもしれない趣味を続けるって、なんだかエゴじゃないかしら?」と面倒くさいことでグルグル悩んだことがあった。
 既にそれについては、自分の中で納得のいく理屈を発見し、スコットくんと楽しく、安全に、あちこちお出かけしているところなのだが。
 最近行っている場所と言えば、既に行ったことのある場所ばかり。
 
 ロードを始めて一番感動したのは、「自分の行きたい場所に、誰かに頼るのではなく自分の力で、自由に行くことができる」ということ。
 それは、昨年、仕事やプライベートに行き詰まっていた私に、新しい自信をくれた。
 誰かが動かしてくれる電車でもなく、誰かに運転してもらう車でもなく、自分の脚の力だけで行きたいと思った場所に辿り着ける。ペダルを漕いでさえいれば、迷っても、遅くても、とりあえず自転車は前に進むのだから。

 その楽しさを味わうためには、やっぱり行き慣れた場所ばかりに行っていてはダメだと思うのだ。
 行ったことないけど、行ってみたいな。そう思う場所に行かなくては、意味がないと思うのだ。

 そこで、今週末は、事故未遂を起こしかけたときに行こうとしていた、中目黒のプリン屋さんを目指すことにした。
 素材にこだわったらしい幸せのプリンを、お店の軒先で、スコットくんを眺めながら食べるのだ、と思った。
 ところが、ネットで改めて調べてみると、そのお店はなんと夜間しか営業していなかった。
 思わず苦笑が漏れた。
 あの日、もしお目当てのお店に付いていたとしても、閉まっているお店を発見してがっくりしていただけなんだなぁ、と。
 自分がどれだけ下調べを怠っていたのか、改めて実感した。

 夜間ライドはまだ早いと思っているので、潔くそのプリン屋さんはやめる。
 でも、目黒川には行く、と決める。
 実を言えば、初めてスコットくんとデートした昨年11月も、目黒川を目指していたのだ。
 途中で、「意外と遠いな」ということに気付き、名もなき川のあたりで写真を撮って満足していたのだが、半年以上の御付き合いを経て、ついにスコットくんに、あの目黒川をお見せするときが来たのである。

 昨日も残業で、帰ってきてからp○○○vを眺めていたせいで、目が覚めたのは11時半過ぎ。
 そこから猛ダッシュで準備して、タイヤに空気を入れて、いざ出発である。
 今週は通勤電車で散々google mapを眺め、イメトレも完璧だ。

 が、途中でふと考えた。
 行こうと思っていたRoute Aと、ちょうど平行な道を走っていたときである。
 平行なのだから、目黒川の上流寄りか下流寄りかの差こそあれ、結局目黒川に着くことには違いない、と。
 Route Aは中目黒を目指しているときに見ていた道筋なのだが、今回は目黒川を見ることが第一目標、もしできれば目黒のカフェにも寄りたいなぁ、という感じだったので、考えていたより下流寄りでも全然OKなのである。

 このとき、方向音痴ののるひとは気付いていなかったのだ。
 今、この瞬間平行な2つの道が、最後まで平行とは限らないのだと。道はときに斜めに逸れ、大きく曲がるのだと。

 この方角に違いない!と走って走って、気付いたらなぜか中原街道にいた。
 そして着いたのは、想像よりずっとずっと下流寄りの、五反田付近。
 五反田なんて、電車でも遠い気がして殆ど来たことはなかった。
 まさか、こんなところまで来るとは思わなかった。
 一旦歩道に避けて、一息つきながら道を再確認。

 そして、ついに、目の前に目黒川が……!
 感動の瞬間だったのだが、残念ながら高い塀みたいなのがあって、川の姿は見えず。
 しばらく川に平行に上流に向かって走ると、やっと写真を撮れそうな橋が出てくる。

 IMG_0739.jpg

 この写真を撮ったときの感動は、普通の人には理解し難いと思う。
 でも、運動神経が悪いと自覚し続け、方向音痴に悩み続けた私には、強い達成感があったのだ。

 どこまで行こうかな、と考えながら走っているうち、ぽつりと顔に雨粒を感じた。
 このまま中目黒まで行きつけてしまいそうな気分だったけれど、雨が本降りになっては困る。
 目黒で目を付けていたカフェを目指すか、来た道を引き返すか、と悩みつつ、走っているうちに、もう目黒はすぐそこというところにまで着いた。
 
 よく電車から見る風景を、自転車とともに見られるなんて、感慨もひとしお。
 
 IMG_0744.jpg
 
 せっかくなので、カフェにも立ち寄る。
 カフェMIROさんは、ネットで調べていたときの印象よりずっとこじんまりしていて可愛らしい。
 
 IMG_0746.jpg

 メニューもホットサンドや素朴なタルトなど、私の好物ばかりなのだ。 
 中に入ると、おとぎ話風のおばさま(……森の中で迷っている子供にお菓子を振る舞うよき妖精的な。伝わりにくい例しか思いつかない……)が出てきてくれた。
 その雰囲気からして、ここのタルトは絶対に美味しいという確信が湧く。

 本当はホットサンド&タルトを、中でゆっくり食べて行きたかったのだが、雨が怖いのでテイクアウトにする。
 自転車で来たんですか? 気を付けて帰って下さいね、と素敵な笑顔に見送られる。
 そこから、ナビで道を調べると、最短ルートは来た道とは全然違う道だった。
 車通りが、とか、道に迷うかも、とか色々と悩む部分はあったけれど、ここは一念発起してNAVI通りの道を行く。

 途中で、あの日、事故未遂を起こしかけた場所のすぐそばを通った。
 何の問題もなくその場所を通り抜けると、なんだかペダルが一段と軽くなったような気がした。

 今日の収穫。
 大好物の洋ナシのタルトと、最近第2次マイブームが訪れているチーズケーキ。
 平日も仕事三昧で頑張って、今日も1つ自分なりの目標を達成できたご褒美に、自分を甘やかして2つも食べちゃう。
 素朴な味わいでとても美味しかった。

 IMG_0747.jpg

 あと、NAVIが指定してくれた道は本当に近くて、しかも結構走りやすかった。
 食わず嫌いはよくないなぁ、と実感。
 近いうちにもう一度目黒川に行って、多摩川や駒沢公園のように、「ここまでの道は完璧」と言えるようになりたい。
 さらにさらに、新しい場所もいっぱい開拓したい。 
 所謂「パレサイ」やら、らぴちゃん家近くの千葉方面やら、やってみたいこと、行ってみたい場所は、まだまだ沢山あるのだ。

 これからもどうぞ宜しく、スコットくん。

にほんブログ村 自転車ブログ 女性サイクリストへ にほんブログ村 自転車ブログ 初心者サイクリストへ

Comments

こんにちは♪

おめでとう おめでとう! おめでとうっ!!!
なんだか読んでて気分が良くなったヨ、ありがとう♪

これからもスコットくんといつまでも、何処までも走り続けて欲しいなぁ♪

Re: タイトルなし

> saxwolf様、

 コメントありがとうございます♪
 これからもスコットくんと共に、自分のペースでうろうろしていくつもりです!

Post a comment


Only the blog author may view the comment.

«  | HOME |  »

2017-05

  • «
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • »

プロフィール

 

のるえ

Author:のるえ
2014年11月22日からロードに乗り始め、未だ飽きる気配なし。
相棒は、SCOTT Speedster 20(2015年モデル)のスコットくん。

 

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ