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向日葵畑でつかまえて

 若かりし頃、中2病を拗らせた文学少女であったワタクシは、もちろんライ麦畑でつかまえてを愛読していた時期がある。
 タイトルや中身の翻訳について色々と意見はあると思うのだが、私自身は一番最初に読んだ野崎訳が一番しっくりくる。刷り込みというものなのかもしれない。
 特にタイトルについては、名訳だと信じている。
 キャッチャー・イン・ザ・ライ、というタイトルで人に手に取ってもらえるのは、既に小説の知名度が高くなっているからであって、初版のときにはやはり日本語のタイトルが必要だったのだと思う。ましてや昔の話であるし。
 「ライ麦畑のキャッチャー」としたら「……野球小説なのかな?」となるし、ちょっとひねって「ライ麦畑の捕獲者」とかにしたら、何だかハードボイルド物みたいだし。「つかまえて」というのは、なんとなく、青春の暴走と、それを本当はちょっととどめてほしいと思っている感が滲み出ていて、うまいなぁと思うのだ。
 今だったら、文章調の長いタイトルも馴染みが出て来たので(号泣する準備はできていた、とか、葉桜の季節に君を思うということ、とか)、もう少し本文中での「キャッチャー」の使い方を踏まえてみてもいいかも。 「ライ麦畑で君が転んでしまわないように」とか。あれ、キャッチャーどこいった?

 何が言いたいかというと、こんなノスタルジックな気持ちになりながら、今日は12日に断念した向日葵ライドを実施したのだ、ということである。 
 長い前置きになってしまった。
  
 本日より導入した、心強い(?)味方をご紹介。
 ヘルメットに取り付けるサンバイザーである。

 IMG_0833.jpg

 買ったわけではない。元々セットで付いてきたのだ。
 付けるのが面倒でしばらく放置していたのだが、毎日日差しは厳しいし、フェイスカバーもアイウェアも持っていないし、今のところそれらの購入に踏み切る予定も立たないため、意味があるかどうか分からないが、試しに使ってみることに。
 使用した正直な感想は、「気休めにはなる」。
 正直、これで目を守れている!とか、顔の日差しが除けられる!といった明確な実感はなし。
 でも、なんとなくいつもより眩しくないかも……?という気がしなくもない。

 11時頃出発し、多摩川CRをいつものように漕ぐ。
 本当はもう少し早く出たかったのが、例によって寝坊である。
 今日はほんの少し涼しめだったからか、ちゃんと(のるひと的には)早めの時間に行けたからか、ローディさんたちが沢山いた。

 二子玉川でCRを外れ、しばし。
 このとき走った道は歩道が殆どない狭い道で、その割に車が多いので、走っているときはハラハラしきり。
 迷惑だって思われているんだろうなぁ、クラクションとか鳴らされたらやだなぁ、と思って、少しでも早く走れるようにギアを重くしてみた。
 でも、それ以上の無理はできず。
 「ここで私が無理して、ハンドル操作ミスって車道側に倒れ込んだりして事故になったりした方がよっぽど迷惑、なはず」と開き直る作戦で、自転車を漕ぎ進める。

 昔通っていた自動車学校を横目に、初めての道を進んで、途中道に迷い掛けて暑さに負けそうになったりしつつ、ようやく目的地に到着。
 (本当はもう少し手前のファーマーズマーケットさんで一休み、という計画だったのだが、夏季休業中であった。
 インターネットを駆使して行先を調べる、ということが何故できないんだ、自分よ……と悲しくなりつつ、お店の前の自販機で買ったアクエリアスをがぶ飲みしてその悲しみを紛らわせた。)

 本日の目的地はこちら。
 
IMG_0834.jpg
 
 こうちゃんちの野菜、という農家さん?がやっている向日葵畑なのだ。
 季節の花々をスコットくんと見てまわってきたので、夏はやっぱり向日葵だろう、と「ひまわり 東京 名所」で検索した結果、行きあたった場所である。

 ちょっと道に迷いつつ、曲がるべき場所を曲がり、少し進むと、目の前に背の高い向日葵がばっと目に入ってくる。
 やった、辿り着いたぞ!の感動の一瞬あとに、「あれ……?」という想いが湧き上がる。
 思っていたほど、黄色くない。

 IMG_0835.jpg

 私にとって向日葵は夏の花。8月だって咲き誇っているイメージだったのだが、既に終わりの時期を迎えていたようだ。
 向日葵畑の大半は、既に花びらを落とし、濃い緑が目立つ向日葵で占められていた。
 
 自転車に乗っていると、予期していなかったところで綺麗な花が見られたり、諦めていたお店のプリンを味わえたり、予想していなかった喜びに行きあうこともある。
 でも、目当てにしていたお店が閉まっていたり、着いたはいいものの自転車が止められなかったり、想像していたより遠くて断念せざるを得なかったりと、がっかりする方面での予想外も時々起きる。
 多分、計画を万全にして、ルートも完璧、下調べも完璧、という状態にまで持っていければ、こういう「予想外」に見舞われることはないのだろうけれど、私にできるのは、せいぜい「道に迷って立ち往生しない」「スマホの地図アプリに頼り過ぎない」程度にルートを覚えていくことぐらいだ。
 だから仕方がないさ、こういうこともあるさ、と思いつつ、時期の過ぎた畑を眺め、少々がっかりしてしまうのは止められない。

 だがしかし、少し歩を進めれば、奥の方には、まだ僅かに黄色が残っている。
 途端に嬉しくなって、スコットくんを引いてゴロゴロ。
 夏休みの宿題か何かなのか、暑そうな様子で向日葵のスケッチをしているお子様の横を汗だくのまま通り過ぎつつ、ようやく向日葵らしい色を愛でることができた。 
 ちょっと俯き気味だけれど、頑張って咲いてくれている。
 それを見られただけで、「今年はスコットくんと過ごす初めての夏だし、これくらいの向日葵が見られればまぁまぁかしら」と前向きな気持ちになれた。
 
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 スコットくんを探せ、的な写真をぱちり。
  
 IMG_0837.jpg

 向日葵畑に突進しそうなスコットくんを必死で宥めつつ(=向日葵側に立て掛けるものがなかったので、腿で支えながら、なんとか向日葵とスコット氏の写真を撮ろうとしている) 、もう1枚。
 今改めてみると、この赤×青×黄の配色は素晴らしい。
 
 IMG_0839.jpg

 帰りがけにちょっと遠回りして、以前アイスアンパンを買ったパン屋さんに寄り道。 
 母上と私のお昼と、アイスアンパン(抹茶味)を購入。
 抹茶味は甘さ控え目。ロード後だと、小倉の方が甘さが強くて満足感が高いかも。
 あとはカスタードで全制覇だ!
 
 来年は、ちゃんと計画的に向日葵畑を見に行きたい。
 ねぇねぇ、スコットくん、来年も付き合ってくれるよね?と内心で話し掛けた(※流石に声には出してません)。

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2015-08

プロフィール

 

のるえ

Author:のるえ
2014年11月22日からロードに乗り始め、未だ飽きる気配なし。
相棒は、SCOTT Speedster 20(2015年モデル)のスコットくん。

 

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